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2012年1月 5日

いつから矯正をはじめたらいいの? 受け口・反対咬合の場合

普通人は奥歯でしっかり咬んだときに、前歯は上の歯の内側に下の歯がかみあうようにできています。上の前歯の2~3mm内側で、深さも2~3mmなのが正常な状態です。

この前歯のかみ合わせの関係が、逆になっている人がいます。いわゆる受け口です。医学用語では反対咬合もしくは下顎前突といいます。

反対咬合には大きく分けて二つのタイプがあります。
①骨格性の反対咬合。これは上あごが小さすぎる、下あごが大きすぎる、あるいはこの両方を併せ持つ場合です。このような上下の顎の関係があると前歯が反対にかむようになります。

②歯性の反対咬合。これは骨格には問題が無のですが、上の前歯が内側に傾いていたり、下の前歯が外側に傾いていたりして上下の前歯が奥歯より先にぶつかってしまう場合です。こうなると、奥歯で咬もうとすると、どうしても下あごを前に出してかむことになり、反対咬合になります。このため機能性の反対咬合ということもあります。

しかし難しいのは、必ずしも①と②が明確に区別ができない場合があることです。つまり①と②が混ざり合っているような場合もあるということです。①と②では治療法が異なりますが、両方の要素がある患者さんでは、両方の治療が必要になる場合もあります。
また、はじめ②の状態であったものが反対咬合が続くことで①に変化してしまう場合もあります。

さて、反対咬合はいつ頃から見られるようになるのでしょうか?
赤ちゃんが1歳前後になると乳歯の前歯が生えてきます。このときは奥歯が無くかみ合わせの位置もはっきりしないため、反対にかむこともありますがこの状態で反対咬合と決め付けることはできません。

2歳半頃になると乳歯の奥歯が生えそろってきます。この時点で逆に咬んでいれば、反対咬合と言えます。しかしこの時期で治療をするかどうかは、専門家の間でも意見の分かれるところです。
前歯が永久歯に生え変わるときに自然に治ってしまうことがあることから、治療は見合わせることが多いようですが、簡単な装置で治療するという先生もいます。

私のところでは、先天異常などで明らかに上顎の成長が阻害されているような場合は治療しますが、それ以外は経過観察のみを行うことがほとんどです。

前歯が永久歯になっても反対咬合の場合には、その時点から治療を始める必要があります。そのままにしておくと、咬む機能に問題があるばかりでなく、成長が進んでしまうと顎の骨を切る手術が必要になる可能性が増えるからです。

6~7歳になって前歯が反対咬合になっていたら、一度見せていただければ、適切な治療方針をお示しする事ができます。



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