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2013年10月29日

矯正治療のために歯を何本か抜いて治療をする事があるのは皆様もご存知かと思います。

当院ではできるだけ歯を抜かないで治療する方針をとっています。全ての永久歯がそろった状態でよい歯並びや咬み合わせになっているのが、最も機能的にも審美的にも好ましいと考えるからです。

しかし、全ての症例で歯を抜かずに治療ができるわけではありません。患者様の年齢や、歯並び・咬み合せの状態によっては抜歯をせざるを得ない場合もあります。

そもそも、矯正治療でなぜ抜歯が必要になるのでしょうか?
一番多いのは、顎の骨の大きさと生えてきた永久歯の大きさ(横幅)がうまくあわずに、歯が並ぶスペースが不足して、歯並びがでこぼこになってしまっている場合です。多少のでこぼこなら歯並びを拡げて並べることができますが、不足のスペースが多い場合には抜歯が必要となります。
次に出っ歯(上顎前突)の場合です。出ている上の前歯を引っ込めるためのスペースを抜歯で獲得することがあります。
また、受け口(下顎前突)の場合も、出ている下の前歯をさげるために抜歯が必要な場合があります。

これらの抜歯は成長のたくさん残っている小児(6~8歳ごろ)であれば、早いうちから適切な矯正治療をすることで避けることができます。

歯の並ぶスペースが不足している場合は、歯並びの横幅を拡大することで問題解決をする事ができます。成長期であれば単に歯が動くだけでなく、顎の骨の成長を伴って拡げることができます。そうすることにより、抜歯を回避することが可能となるのです。

次に上顎前突の場合ですがこれも成長期の小児であれば、上顎の成長を抑制したり、下顎の成長を促進させたりする矯正治療を行うことで、咬みあわせを良くしてゆき抜歯をしないで治療することができます。
また、反対咬合の場合も同様に、上顎の成長を促進したり、下顎の成長を抑制したりすることで抜歯を回避できる場合があります。

このように、早い時期から矯正治療を始めることは治療結果をより良くするだけでなく、抜歯の確率を大幅に減らすことに繋がります。

当院では小児期からの矯正治療に積極的に取り組んでいますので、早めのご相談をお勧めします。

では、成長期を過ぎた方の場合はどうでしょうか。
確かに小児期ほど有効な手段が多くはありませんが、歯並びの側方拡大や奥歯の後方移動は、ある程度できます。したがって、成人であっても抜歯をしない治療法をまず考えるようにしています。その上で、どうしても抜歯が必要な場合のみ抜歯をするようにしていますので、まずはご相談に来られて下さい。

2013年10月15日

10月7~9日に長野県松本市で開催された、第72回日本矯正歯科学会に参加してきました。
今回のメインテーマは「矯正治療後の安定性を求めてーリスク管理を踏まえてー」ということでした。

私も矯正治療後の噛み合わせや、歯並びの安定性については、矯正治療の重要な要素だと考えてきました。治療後の安定性を考慮した治療方針、治療法、保定装置の選び方・使い方などを30年以上の臨床経験から、研究して現在の治療体系になっています。今後もさらに研究を重ねてよりよいものにしていこうと考えています。

学会での講演や発表を聞いて、私の考え方・やり方が間違っていないことを再確認でき、意を強くしました。

2013年10月 2日

10月7~9日に長野県松本市で開催されます、日本矯正歯科学会に参加してきます。
この間鐘ヶ江はかねがえ矯正歯科クリニックには不在しますが、スタッフがおりますので何かあったらご連絡下さい。

上の前歯が前に出ていて口元が出っ張ったような状態を総称して、上顎前突といいます。

これにはいくつかのタイプがあります。
大きく二つに分けると(1)骨格性と(2)そうでないものに分けられます。
(1)骨格性とは、上顎が大き過ぎる、下顎が小さ過ぎる、あるいはその両方があり上の前歯が出ているように見えるものを言います。
骨格性で無いものとは、上下の顎の大きさや位置関係は正常で、上の前歯が前に傾斜している場合です。
それぞれのタイプにより、治療法や治療時期が異なります。

(2)骨格性でないものの場合ですが、前歯が前に傾斜している原因が問題です。舌を前に突き出す癖や下唇を咬む癖が原因になっていることがあります。このような場合は早めに(気がついたら年齢に関係なくすぐに)矯正歯科を受診することをお勧めします。癖を治す治療や訓練は早めにやったほうが効果が高いからです。

(1)骨格性の場合はどうでしょうか。
上顎が大きすぎる場合は、年齢が低ければ上顎の成長を抑制することで上顎前突を改善することができます。上顎は10~12歳ごろまで成長しますので、その前に成長抑制をするのが効果的です。
7~8歳頃に受診するのがよいでしょう。
下あごが小さすぎる場合はどうでしょうか?下あごが大きく成長するのは思春期(12歳前後)ですので、その前の8~9歳頃から治療を始めるのがよいと考えられます。

しかし、患者様には自分やお子様がどのタイプの上顎前突かを判断することは大変難しいと思われます。したがって、上顎前突に気づいたらできるだけ早く矯正専門医に相談するのがよいでしょう。
当院では、相談は無料でやっておりますので心配しないで相談にいらして下さい。

成長期を過ぎてしまっている患者様の場合はどうでしょうか?この場合は、骨格性のものも、そうでないものも基本的には上の前歯を内側に移動させて治療します。通常、マルチブラケット法といわれるワイヤーの装置をつけて治療します。この場合は年齢は問いません。いつでも都合のよいときに受診すればよいと思われます。

2012年1月 6日

普通人は奥歯でしっかり咬んだときに、前歯は上の歯の内側に下の歯がかみあうようにできています。上の前歯の2~3mm内側で、深さも2~3mmなのが正常な状態です。

この前歯のかみ合わせの関係が、逆になっている人がいます。いわゆる受け口です。医学用語では反対咬合もしくは下顎前突といいます。

反対咬合には大きく分けて二つのタイプがあります。
①骨格性の反対咬合。これは上あごが小さすぎる、下あごが大きすぎる、あるいはこの両方を併せ持つ場合です。このような上下の顎の関係があると前歯が反対にかむようになります。

②歯性の反対咬合。これは骨格には問題が無のですが、上の前歯が内側に傾いていたり、下の前歯が外側に傾いていたりして上下の前歯が奥歯より先にぶつかってしまう場合です。こうなると、奥歯で咬もうとすると、どうしても下あごを前に出してかむことになり、反対咬合になります。このため機能性の反対咬合ということもあります。

しかし難しいのは、必ずしも①と②が明確に区別ができない場合があることです。つまり①と②が混ざり合っているような場合もあるということです。①と②では治療法が異なりますが、両方の要素がある患者さんでは、両方の治療が必要になる場合もあります。
また、はじめ②の状態であったものが反対咬合が続くことで①に変化してしまう場合もあります。

さて、反対咬合はいつ頃から見られるようになるのでしょうか?
赤ちゃんが1歳前後になると乳歯の前歯が生えてきます。このときは奥歯が無くかみ合わせの位置もはっきりしないため、反対にかむこともありますがこの状態で反対咬合と決め付けることはできません。

2歳半頃になると乳歯の奥歯が生えそろってきます。この時点で逆に咬んでいれば、反対咬合と言えます。しかしこの時期で治療をするかどうかは、専門家の間でも意見の分かれるところです。
前歯が永久歯に生え変わるときに自然に治ってしまうことがあることから、治療は見合わせることが多いようですが、簡単な装置で治療するという先生もいます。

私のところでは、先天異常などで明らかに上顎の成長が阻害されているような場合は治療します。
また、患者様が3~4歳ぐらいになっていて治療に協力してくれるような場合にはムーシールドという取り外しのできる装置で治療する場合もあります。いずれにしても、精密な検査をして治療の必要性や時期を判断して行います。

前歯が永久歯になっても反対咬合の場合には、その時点から治療を始める必要があります。そのままにしておくと、咬む機能に問題があるばかりでなく、成長が進んでしまうと顎の骨を切る手術が必要になる可能性が増えるからです。

6~7歳になって前歯が反対咬合になっていたら、一度見せていただければ、適切な治療方針をお示しする事ができます。


2011年11月18日

お子様の矯正治療をいつから始めたらよいかという質問を親御様からよく受けます。症例の内容によりそれぞれ治療開始の適切な時期が異なりますので、一口にいつとは言い図らづらいものです。

今回は、永久歯の前歯がガタガタに生えてきたケースについて、お話します。

だいたい5~6歳ごろになると下の前歯が、6~7歳頃に上の前歯が永久歯に生え変わります。この時、永久歯が並ぶスペースが顎に十分に無いとガタガタに並んでしまいます。藪のように無秩序に並んでいることから、叢生といわれます。

以前は、このような状態は全部永久歯に生え変わるまで放置しておき、永久歯列期に犬歯の後ろの歯を上下左右で4本抜歯して治療していました。

今は私のクリニックでは、前歯の歯並びが悪いことが分かる6~7歳頃に来てもらえれば、放置することなく歯並びの横幅を徐々に増やして行きスペースよ増やすようにしています。

こうすることで、抜歯をすることなくきれいな歯並びにする事ができる場合が多くあるからです。

しかし100%の確立で抜歯が不要になるわけではありません。なかには顎の成長が弱く、最終的に抜歯をせざるを得ないケースもあります。1~2割の確立だと思います。

しかしこのような場合でも、時間をかけて顎を広げたことがまったく無駄になったというわけではありません。できるだけ顎が大きくなっていれば、その後の歯を並べる治療がスムースに行えるうえ、口の機能からもより望ましいからです。

このようなことから、前歯の歯並びが悪いことに気づいたらできるだけ早く相談に来てもらえるとありがたいのです。

2011年6月24日

矯正歯科の費用や期間で不安に思われる方はいらっしゃいませんか?町田駅前のかねがえ矯正歯科クリニックでは初診相談は無料です。まずはお気軽にご相談下さい。

大沢

http://www.kanegae-ortho.net/

2011年6月21日

 乳歯歯列の反対咬合(受け口)にどう対応するかについては、矯正歯科の専門医や小児歯科医の間でも意見が分かれるところです。

早期に(乳歯列期のうちに)治療するという先生と、この時期には治療せず前歯が永久歯になってから治療するという先生がいます。

早期に治療するメリットはできるだけ早く正常な咬み合わせを獲得して、顎の骨の成長を正常化させることができるということがあげられます。

一方、早期の治療をしない理由には乳歯の反対咬合の一部は前歯が永久歯になるときに自然に治ることがあげられます。
しかし、この確立はおよそ15%ぐらいしかありません。
また、3歳ぐらいの小児の場合では治療の意味を理解することが難しく、治療に対して強く抵抗することがあるのもこの時期に治療しない理由の一つになっています。

 当院では、小児の患者さんの抵抗があまり強くなく歯型をとったり、レントゲン写真を撮ったりできる場合には、早期の治療を試みています。

使用するのはムーシールドという、上顎の歯並びを合成樹脂でできたもので覆うような装置を主に使います。使用するのが簡単で、患者さんの負担が少ないのが利点です。
このような簡単な装置の使用で、反対咬合が改善し顎の成長が正しい方向に向かうことができればこれに越したことはないと考えるからです。

 乳歯列期の反対咬合でお悩みの方は一度当院にご相談することをお勧めします。

http://www.kanegae-ortho.net/

2011年5月12日

町田市の「矯正専門医院 かねがえ矯正歯科クリニック」院長 鐘ヶ江晴秀です。
この度ブログをスタート致しました。これから矯正歯科治療について、お話したく思います。よろしくお願い致します。

かねがえ矯正歯科クリニック」公式サイトもリニューアルしております。
ぜひ一度ご覧ください。

http://www.kanegae-ortho.net/

かねがえ矯正歯科クリニック 院長 鐘ヶ江晴秀

かねがえ矯正歯科クリニック
院長 鐘ヶ江晴秀

昭和大学・明海大学の歯学部矯正科の助教授・教授として多くの最先端の治療に接してきた経験をもとに、一人ひとりの患者さまに矯正専門医として最も適した治療をご提案するように心がけています。

そのためには患者さまと徹底的に話し合い、患者さまのご希望を可能な限り取り入れた安全確実で、満足していただける治療を実践して行くよう努めております。

歯並びや噛み合わせでお悩みの方、ぜひ一度ご相談下さい。必ず満足の行く治療法をご提示できると思います。